2009年の答えを、もう一度大きくする
2009年の「22'50"」では、21組34人が22曲を歌いつなぎました。2年後の2011年11月30日、同じ幕張メッセ イベントホールに集まったのは24組42人。小田和正が全パートを編曲した19枚の楽譜を手に、前回を上回る「28'58"」へ臨みます。
新しい7組を迎えた24組
2009年組に加わったのは、キヨサク(MONGOL800)、玉城千春(Kiroro)、FUNKY MONKEY BABYS、宮沢和史(THE BOOM)、MONKEY MAJIK、矢井田瞳、和田唱(TRICERATOPS)の7組です。一方、2009年に参加したAI、広瀬香美、山本潤子、財津和夫は公式出演者一覧にありません。
ここでいう24組は、小田和正と23組のゲスト名義です。Aqua TimezやMONKEY MAJIKを代表ボーカル一人へ置き換えず、グループのメンバーを含めて数えることで42人になります。
代表曲を、全員の歌にする
全員の「この日のこと」から、一青窈「もらい泣き」、鈴木雅之「め組のひと」、矢井田瞳「my sweet darlin'」へ。清水翔太、松たか子、MONKEY MAJIK、Aqua Timez、中村 中、玉城千春と、歌い手が次々に中央へ進みます。
中盤は藤井フミヤ「Another Orion」、佐藤竹善「Spirit Of Love」、Crystal Kay「Kiss」、夏川りみ「童神〜ヤマトグチ〜」、小田和正「キラキラ」。後半は和田唱、FUNKY MONKEY BABYS、スキマスイッチ、宮沢和史、平原綾香、JUJU、スターダスト☆レビュー、キヨサク、キマグレンへ渡り、いきものがかり「ありがとう」から再び「この日のこと」へ戻ります。
一人が持ち歌を披露して終わる構成ではありません。鈴木雅之は公式ブログで、仕事の合間にコーラスを覚え、リハーサルにも参加したと記録しています。42人がほかの出演者の曲を支えたことが、26の歌唱区間を一つのメドレーにしています。
和田唱にとって、続いていく入口になる
2011年に新しく加わった7組のうち、和田唱はこの一度で終わりませんでした。翌年も公式サイトが「2011年、昨年に続き」と出演を告知。その後も番組へ重ねて参加し、小田和正と選曲したメドレーを担うようになります。
TBSの2017年記録では、小田とカーペンターズの曲を歌い、二人で選んだ映画音楽メドレーも披露。2019年には、その企画が「3回目のムービーメドレー」と紹介され、和田は「小田を支え続ける最強の面々」の一人に数えられています。2024年に番組が歩みを振り返った際も、和田は「小田と共に支え続けたアーティスト」の一人として、自ら提案した選曲と小田からの提案を交ぜて作ったメドレーを振り返りました。2011年の「FEVER」は、和田が出演を重ね、小田と選曲から組み立てる企画を担っていく入口になりました。
佐橋佳幸を推測で加えない
2009年版では、収録映像から佐橋佳幸のギター演奏を確認できました。しかし2011年版について、今回確認した公式出演者一覧と資料には佐橋の演奏参加や役割の記載がありません。同じ番組、同じ会場、過去の参加というだけでは2011年の出演根拠にならないため、「28'58"」のクレジットには加えていません。
42人を一本の関係線にしない
24組42人を、根拠のない親交で結ぶことはできません。確認できるのは、同じ日に同じメドレーへ参加し、互いの代表曲をコーラスで支えたというイベント単位の共演です。
2009年版と2011年版を別々のイベントとして残すと、継続して参加した人、新たに加わった人、その年には参加しなかった人を混同せずに辿れます。「28'58"」は人数の記録だけでなく、別々の音楽活動をしてきた42人が、28分58秒だけ一つの演奏を作った記録です。