山弦から、小倉博和へ

山弦は、小倉博和と佐橋佳幸によるギターデュオです。二人は1991年に山弦を結成し、二本のギターを軸に作品と公演を重ねてきました。

けれども、山弦のページから小倉個人へ進むと、もう一つの音楽集団へ道が延びています。小林武史と桜井和寿を中心に結成されたBank Bandです。

2005年、Bank Bandのギタリストとして

小倉のレーベル公式プロフィールは、2005年からBank Bandのメンバーとして「ap bank fes」に参加したことを記しています。ap bank fesの公式ページでも、小倉はBank Bandのメンバープロフィールに「Guitar」として掲載されています。

ここで確認できるのは、同じ公演に出演したというだけの並びではありません。Bank Bandという集団のなかで、小倉がギターを担ったという役割です。

「forgive」に残る録音クレジット

その役割は、公演の記録だけでなく作品にも残っています。Bank Band feat. MISIAが2021年3月20日に配信した「forgive」。ap bankのリリース告知には、作詞・作曲・編曲とあわせて録音メンバーが掲載され、小倉博和はギターとして名を連ねています。

「forgive」は桜井和寿が作詞、小林武史が作曲・編曲し、MISIAをゲストボーカルに迎えた曲です。小倉とBank Bandのつながりを示すとき、バンド名だけで結ぶのではなく、一つの録音で担当した楽器まで確かめられます。

デュオの一人から、バンドの一員へ

山弦では、佐橋佳幸と向かい合う二人のギタリストの一人。Bank Bandでは、多くの演奏家と歌い手を支える音楽集団のギタリスト。同じ小倉博和の演奏でも、そこにある編成と役割は異なります。

山弦から小倉博和を開き、Bank Bandへ進み、さらに「forgive」の参加クレジットを見る。人物名を一本の線で結ぶのではなく、所属と作品という二つの根拠を通ることで、小倉の仕事の広がりを辿れます。