YMOのツアーに加わった矢野顕子

矢野顕子は1979年と1980年、YMOの二度のワールドツアーにサポートメンバーとして同行しました。坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣が掲げるYMOの音に、矢野の鍵盤と声が加わった時期です。

坂本龍一から高橋幸宏へ辿ってきたYMOの道は、ここで矢野顕子へ枝を伸ばします。

坂本龍一が支えた『ごはんができたよ』

1980年、矢野はアルバム『ごはんができたよ』を発表しました。坂本はこの作品をプロデュースしています。

同じステージに立つサポートメンバーとバンドメンバーという関係から、矢野の名を掲げたアルバムを作る歌い手とプロデューサーへ。二人の接点は、私生活を持ち出さなくても、ツアーと作品の記録から十分に辿れます。

ステージとスタジオの間

YMOの海外公演と『ごはんができたよ』は、ほぼ同じ時期にあります。一方ではグループの音を世界へ運び、もう一方では矢野の歌をアルバムへまとめる。演奏と制作という二つの場が重なっていました。

人物の関係を肩書だけで説明せず、どの作品と活動で何をしたかを見る。その方法で、坂本龍一から矢野顕子へ確かな道ができます。