秦基博の「70億のピース」を、森山直太朗が歌う。2026年11月4日発売予定のトリビュート・アルバム『秦 基博を歌う -Hata Motohiro Tribute-』で発表された組み合わせです。参加者と曲目の公式発表
この曲は、二人が以前から同じステージで歌ってきた一曲でもあります。テレビの音楽番組で、そして秦の生まれ故郷の野外ライブで。秦から森山へつながる道を辿ると、互いの曲に声を重ねてきた時間が見えてきます。
「ハタ坊」と呼んで、一緒に歌う
2016年8月20日、国立代々木競技場第一体育館で開かれた「J-WAVE LIVE SUMMER JAM 2016」。初日の最後を務めた秦基博のアンコールに、森山直太朗が登場しました。
J-WAVEの当日レポートには、二人の服装が似ていることから始まったやり取りが残っています。森山が「ハタ坊」と呼びかけると、秦は、それまでそう呼ばれたことはないと突っ込む。そんな会話のあとに歌ったのが「ひまわりの約束」でした。歌い終えた二人は、ハイタッチとグータッチを交わしています。主催者が記録した共演の様子
大きな会場のアンコールに、少しおかしな呼び名と、二人で歌う一曲。歌声だけでなく、歌に入る前の会話にも目を向けたくなる共演です。このステージの記録
その年の冬、「70億のピース」で声を重ねる
同じ年の12月7日、二人は「2016 FNS歌謡祭 第1夜」で「70億のピース」を共演しました。フジテレビの公式曲目には、この曲の歌い手として秦基博と森山直太朗の名前が並んでいます。番組の公式曲目
秦の原曲は、作詞・作曲・編曲を秦自身が担当。9月17日の先行フル配信を経て、10月19日に「終わりのない空」との両A面シングルとしてCD発売されました。先行配信の案内・9月時点の配信中の記録・CDの公式情報
世界と身近な人とのつながりを、パズルのピースになぞらえた歌。秦は発表当時、人と人が関わり合いながら生きていることを考えて作ったと説明しています。曲に込めた考えを紹介する当時の報道
夏には「ひまわりの約束」、冬には「70億のピース」。この年の記録からは、森山が秦の異なる曲に声を重ねた二つの場面を辿れます。FNSでの共演記録
秦の故郷では、森山の曲も一緒に
2019年10月20日、秦は宮崎県日南市の飫肥小学校で「HATA EXPO」を開催しました。日南市の合併10周年を記念する公演で、秦にとって出生地・日南での初ライブ。ゲストに迎えたのが、森山とレキシでした。公演の公式案内
ここでは、秦の曲を森山が歌うだけでなく、森山の曲に秦が加わっています。「レスター」「夏の終わり」「魂、それはあいつからの贈り物」「どこもかしこも駐車場」。公演レポートの曲目には、森山と秦の共演が続けて記されています。当日の共演曲とセットリスト
そして秦の出番では、再び森山を迎えて「70億のピース」。アンコールはレキシとして活動する池田貴史も加わり、3人で「ひまわりの約束」を歌いました。公演レポート
相手の持ち歌に入り、自分の持ち歌へ迎え入れる。二人の関係を知るうえで、この日の曲の往復はよい入口になります。秦の歌から森山を知った人には、「夏の終わり」や「レスター」へ進むきっかけにもなるでしょう。HATA EXPOのステージ記録
一緒に歌った曲が、20周年の一曲へ
2026年のトリビュートで森山が担当するのは、テレビでも日南でも秦と歌った「70億のピース」です。9月26日時点では11月4日の発売予定として発表されており、ここで辿ってきたライブ共演とは別のカバーとして届けられます。トリビュートの公式発表
秦が作った曲を、秦の隣で歌う。そして今度は、秦の節目を祝うアルバムで歌う。同じ曲でも、二人の声が並ぶステージと、別の歌い手が受け取る録音では、聴く楽しみが変わります。新しいカバーを待つ間に、原曲と、二人が互いの曲を歌った記録へ戻ってみる。森山の参加は、そんな聴き方への誘いにもなります。
秦が歌を受け取る側になった作品は、大江千里の「Rain」と『言の葉の庭』で。憧れてきた歌い手と曲を作った話は、スピッツ・草野マサムネとの「ringo」で紹介しています。