名前どおり二人で作った歌

1995年の「二人のハーモニー」は、矢野顕子と宮沢和史が共に歌った作品です。二人は歌唱だけでなく、作詞、作曲、プロデュースにもそろって名を連ねています。

一方が書いた歌をもう一方が受け取るのではなく、言葉、旋律、制作を二人で担う。その共同性が題名とクレジットの両方に残っています。

役割を分けた「何もいらない」

別の作品「何もいらない」では、宮沢が作詞・作曲し、矢野が編曲とピアノを担当しました。宮沢は、矢野のピアノが自分の歌を大きくしてくれたと公式解説で振り返っています。

「二人のハーモニー」では並んで作る二人が、ここでは歌を書く人と、その歌を鍵盤から広げる人に分かれます。同じ二人でも作品ごとに役割は変わります。

宮沢和史側へ戻る道

矢野顕子から宮沢和史へ進むことで、坂本龍一側から既存の高野寛、THE BOOM、小泉今日子側へ合流できます。共作と相互参加を作品ごとに残すことで、長い関係を一つの言葉に縮めずに辿れます。